写真・しゃしん・シャシン

思うこと、いっぱいあって今を書き留めておきたい。 風景写真にポートレート。 忙しく撮影に駆け回っている。 そんな日々のつれづれを書き綴っています。 お暇がありましたらお付き合いくださいませ。

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黒澤明の製作現場

2009.01.05

category : 映画

没後10年の特集番組が組まれていますね。
「七人の侍」の制作の裏話を見たが、なるほど面白かった。





Model  : 綾瀬花鈴



例えば登場人物の設定。
シナリオを作成する段階で、絵コンテを交えながら輪郭を創りあげてゆく。
侍の中でもリーダー的な存在の「勘平」にいたっては、ノート一冊ほども書き記されていたそうな。
身長、体重、生まれに性格。
事細かに煮詰めていったそうだ。
そして衣装のデザインを決め、配役が決まってゆく。

そうして作り出された架空の人物が映画の中で動き出す。

この性格のこの人物なら、ここでこんな台詞を言うだろう。
ここでこんな行動をとるだろう。
ひとつひとつが納得の行く演技となるから、あたかも実在する人物を見るように生き生きと動き出す。

「椿三十郎」のなかで主人公の浪人、三十郎が若侍に説教をする場面がある。
若侍は正座し、だれも皆うなだれている。
三十郎はというと大きな徳利を手元に置き、を飲みながら言うのである

「まったく、おめぇ〜たちゃ、立派だよ」
「せっかく俺が作ったお膳立てをぶっ壊してしまうんだからな」
「こんな事じゃ城代家老を助け出す頃にゃ〜、オレは白髪の七十郎だぜ、おい!」

すると、どこかでの声。
すると三十郎がすかさず。

「のどかなもんだぁ〜!」

この場面は私のお気に入りなんだな。

この鶯の声を入れた演出も見事なものだが、もうひとつ際立った演出がこの場面にある。

三十郎は、なんと碁盤(将棋盤かな?)の上にあぐらを掻いて酒を飲んでいるのである。
もちろんこの家の主が愛用しているであろう、りっぱな碁盤を浪人者が尻の下にしているのである。

この場面ひとつで、この三十郎という人物の性格を端的に現している。
いや、この人物ならいかにもやりかねないと納得させられる演出なのだ。

思わず、上手い!!!
と叫んでしまう。

先日テレビで見たリメイク版では、このシーンが出てこなかった・・・・。
テレビだからカットされてしまったのか?

う〜ん、残念だ・・・・。






tags : 七人の侍 椿三十郎 黒澤明 綾瀬花鈴 

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